毎年10月31日、現代版「ええじゃないか騒動」が日本各地でハロウィーンの日に発生し、一部が暴徒化しています。特に、若い世代は社会的・経済的に圧倒的に成功を収めた経験がないことから、相当な鬱憤が溜まっているものと思われます。
そして今後、この流れは全ての世代にも広がっていくものと考えられます。歴史的にこれと似たことが今から約150年前の1867年頃から日本各地で発生し、老若男女が「ええじゃないか!」と叫びながら通りを踊り歩く集団がいました。
この騒動は、明治維新の直前という不安定な時代にあって、一般庶民が新しい世の中が生まれることを期待して自然発生したものと言われています。実際、騒動が大発生した1867年は、徳川幕府最後の将軍慶喜が大政奉還をした年、つまり幕府最後の年でした。「ええじゃないか」の時代背景としては、ちょうど現在のように世の中には不安の感情が蔓延していたわけです。
今、世界各国で不安の感情が爆発しています。これから治安は悪化していく一方で、身分制度や階級社会に不満を持った人々が増えてきているのは明らかです。そして、いずれ日本にも市民デモが飛び火する可能性は否定できません。
ところが、日本の貧困層の多くが一人暮らしの高齢女性とシングルマザー、そして若いフリーターであり、お婆さんやお母さん、そして若くても栄養不足で体力がないフリーターたちが暴動を起こすことなどできないわけです。
例えば、「君が代」の歌詞の意味を考えても、中国やフランス、アメリカなどとは大きな違いがあります。数千年もの間、小さな砂が石のようになり、やがて大きな巌となって苔が生じるほど長続きし繁栄していく、という内容になっています。
一方、中国やフランスなどの国歌は戦争の歴史や革命について歌っています。勝ち取ってきた自由と誇りを歌っているものがほとんどです。つまり、日本は「革命」ではなく「維新」という形で変わるということです。
「維新」ということでは、19世紀末の明治維新が思い浮かびますが、これは決して革命(Revolution)ではなく復古(Restoration)という意味合いが強いと思います。
これまでの中国やフランスの革命を振り返ってみると、権力者とその取り巻きが殺されたり排除されていますが、日本だけは敵を味方にして新しい国をつくろうとする特徴があります。
今現在、日本は債「権」国としてデフレ経済に、欧米諸国は債「務」国としてインフレ経済にあります。現地に行くと分かることですが欧米諸国では明らかに物価高です。これでは低所得者は生きていくことができないのは誰の目にも明らかです。
日本のようにデフレ経済は皆が貧乏になっていきますが、インフレ経済では貧富の格差が広がることから、日本以外の諸外国ではますます暴力的な解決方法に進展していく可能性があります。ところが、「奴隷というのは自分が奴隷であることが自覚できない」ため、奴隷法が可決されても自分のことではないと思っているのかもしれません。
明らかにこれまでの構造が一気に崩れてきています。そして、間違いなく世界中で「ええじゃないか騒動!」は再び本格化していくというわけです。2021年は、一体どのようなことが起こるのでしょうか?
「令和」という時代は、神の声を聞く時代であるということです。今の時代は、科学偏重で日本人の多くは神や仏を信じなくなってしまいました。これから科学では太刀打ちできなような災害がさらに増えてくるのは明らかです。
そうなると、全ての人間が神や仏にすがる他なくなるわけです。そうなって初めてまた神や仏というものを信じるようになるのかもしれません。物質世界と精神世界がバランス良くなり、雨が降ることで和(日本)が「零」(ゼロ)になる時代、それが「令和」という元号の本当の意味であるということです。
だからこそ、「今起きている本当のこと」を知るために「語学力」と「情報リテラシー力」が必要です。なぜかと言えば、私たち日本人は最後まで生き残れないかもしれないからです。 |